防災ポーチ、持ち歩いていますか？
地震や豪雨など、いつどこで災害に遭遇するか分からない時代。そんな中、「防災ポーチ」が注目されています。
これは、通勤・通学、買い物や散歩など、外出先で災害に遭ったときに最低限の命を守るための“持ち歩き用の備え”です。
「えっ、そんなに大げさなものは…」と思うかもしれません。けれど、実際に震災や帰宅困難を経験した方の中には「携帯用の防災グッズを持っていて本当に助かった」という声も少なくありません。
今回は、防災ポーチに何を入れればよいのか、誰でもすぐに始められる中身リストを紹介します。
防災ポーチは“外出先や日常の備え”
防災ポーチは普段のバッグに入れて持ち歩けるサイズで、災害が「外出中」に起きたときの“命を守るための第一歩”になります。
中身は、笛（ホイッスル）やモバイルバッテリー、マスク、常備薬、エマージェンシーシートなど。
とくに私たちの世代は「外でひとりのときに被災したらどうしよう」という不安がありますよね。そんなときに備えるのがこの防災ポーチです。
防災ポーチに入れるべき中身・基本編（必須アイテム）
持ち歩く前提なので、軽量・コンパクトなことが大切。その上で、命を守る・衛生を保つ・安心感を得る、という3つの視点から厳選した中身を紹介します。
1. モバイルバッテリー（充電済み）
災害時はスマホが命綱。家族との連絡や災害情報の取得に不可欠です。できればコードレスの小型タイプを。
2. ホイッスル
建物の倒壊や閉じ込めに備えて。声が出せない状況でも、助けを呼べます。
3. 小型ライト（LEDや手回し式）
夜間の避難や停電時に必要。電池式の場合は電池のチェックを忘れずに。
4. 携帯トイレ
トイレが使えない状況は思いのほか多いもの。コンビニや公園も使えないかもしれません。
5. 簡易救急セット
絆創膏、消毒綿、常備薬など。転倒やケガに備えましょう。
6. 除菌シート・マスク・ティッシュ
感染症対策、汚れの拭き取り、衛生維持のために。
7. 非常食
ラムネ、一口ようかん、カロリーメイト、飴など、すぐに食べられるものがおすすめ。
8. 現金（小銭含む）
停電や通信障害でキャッシュレス決済が使えない場合に備えて。
9.ビニール袋
小さなものならゴミ袋に、大きなものならレインコートの代用になります。
10.災害用アルミシート
帰宅困難者の受け入れ施設などで一晩を過ごす場合、夜の冷え込みから体温を守ります。
また、防災ポーチとともに、500mlペットボトルの水を持ち歩くようにしましょう。
のどの乾きは意外とストレスになります。
ライフスタイル別・中身アレンジ
家族構成や生活環境によって必要なものは少しずつ異なります。ご自身のライフスタイルに合わせて工夫してみてください。
子育て中の方に
おむつ1枚
おしりふき（ミニサイズ）
小さなおやつ（ラムネやビスケット）
高齢者と同居している方に
服薬メモ（薬の名前・服用時間）
1〜2回分の常備薬
保険証やお薬手帳のコピー
女性におすすめ
生理用品
ヘアゴム
携帯ミラー
通勤・通学の方に
簡易地図（紙ベース）
連絡先リスト（スマホが使えない場合のため）
小型レインコートやポンチョ
防災ポーチの選び方と詰め方のコツ
素材は軽量・防水がベスト。
ナイロンやビニール素材のポーチが扱いやすく、雨や汚れにも強いです。
中身は「見える化」しておく。
仕切りポーチや透明ポーチで中身がひと目で分かるようにすると、いざという時にあわてません。
定期的に見直すことが大事。
電池切れ、使用期限切れ、季節の変化に応じて、内容をアップデートしましょう。
実際の中身を写真で紹介
では、実際に私が用意した防災ポーチの中身をお見せします。小型ライトには、使用する電池をテープでつけてあります。私は持病があるので、お薬手帳と持病の薬も入れています。ダイソーでコンパクトなレインコートを見つけたので、それも追加しました。
ポーチに詰めると、こんな感じ。
防災ポーチに入り切らなかったマスク、モバイルバッテリー、ティッシュは、いつも使っているバッグのポケットに入れました。
防災ポーチはバッグの中へ。お水の入ったマイボトルも一緒です。
多少バッグが重くはなるけれど、もしもの時の備えは大事です。それに、防災ポーチの中には普段から使えるものが入っています。
ちょっとしたケガなら絆創膏があれば大丈夫だし、小腹がすいた時は非常食として入れているものを食べてもOK！
使った分は翌日に補充すれば良いのです。
まとめ：今日から始める、身近な減災
防災ポーチは「大げさな備え」ではありません。
むしろ、日常の延長にある「ちょっとした安心」を持ち歩くイメージです。
100円ショップや自宅にあるものでも十分スタートできます。
大切なのは「何かあったとき、自分や家族を守れる準備がある」ということ。
ぜひ今日から、あなたのバッグに“防災の小さな味方”を加えてみませんか？
