防災リュックの選び方|私にちょうどいいサイズと選び方のポイント

 

防災リュック、どれ選ぶ?

「防災リュック」用意していますか?

万が一の災害に備えて用意したほうが良いのはわかっていても、「面倒くさい」と思う人もいるでしょう。あるいは、「家にあるリュックを使ってもいいのかしら?」と思っている人や、「市販の防災リュックは重そうで、持てるかどうか不安」という人もいるかもしれませんね。

そこで、この記事では防災リュックの選び方について紹介します。

市販の防災セットを購入したほうが良いのか、自分で一から用意したほうが良いのか。自分で用意するとしたら、どのようなリュックを選べば良いのか。選び方のポイントを押さえて、自分にちょうどいいリュックを選びましょう。

 

防災リュックの役割とは?

防災リュックとは、災害が起きたときに、すぐに持ち出せる“命を守るひと袋”。

避難所に行くまでの移動や、最初の1〜3日を乗り切るための最低限の道具を入れておくものです。

避難生活の初期(1〜3日)は行政の支援が行き届かないことも多く、最低限の食料・水・衛生用品を自分で確保しておくことが重要です。また、高齢の方や持病がある方がいる家庭では、特に「持ち出す中身」の質が大切になります。

「自宅に備蓄があるから大丈夫」と思いがちですが、自宅が使えなくなる場合も考え、身ひとつで安全に動ける準備が必要なんですね。

 

市販品を買うor自分で用意する

防災リュックは、セットになって市販されているものを購入する方法と、自分で用意する方法があります。

市販品は防災士などの専門家が監修しているものが多く、内容が充実しているのが特徴ですが、その分、価格が高くなってしまいます。また、商品によって中身が異なるため、本当に自分に必要なものが入っているか、比較検討することも大切です。

一方、自分で用意する場合は、100円ショップで購入できる安価な商品を利用すれば、手頃な価格でそろえることができます。

 

防災リュックの選び方5つのポイント

防災リュックの中身を用意する前に、入れ物であるリュックそのものを選ぶ際のポイントを紹介します。

1.軽くて背負いやすいこと

まず大切なのは「軽さ」と「背負いやすさ」。リュック自体が重いと、それだけで疲れてしまいます。リュック自体の重さが1kg以内で背中にクッション性があるものを選びましょう。

肩ひもが太めで食い込まないものがおすすめです。

 

2.両手が空く「リュック型」が基本

手提げバッグやショルダーは避難時には不便。両手が自由になることで、転倒防止や、他の荷物の持ち運びもラクになります。

 

3.20~30リットルくらいの容量がおすすめ

大きすぎると重く、小さすぎると入らない。このくらいのサイズなら、1〜2日分の最低限の持ち物が無理なく収まります。

<サイズ別の特徴>

約20L前後:日常使いに近いサイズ。軽くてコンパクト。小柄な方・体力に自信がない方

約25〜30L:必要最低限+αを入れられる。バランス良。標準体型の方・最低限の備えをしっかり持ちたい方

そのサイズが適している理由を説明しますね。

1.背負って移動できる重さにおさまる

避難時は徒歩になるケースがほとんど。60歳前後になると体力や腰・ひざに不安のある方も多く、重すぎるリュック(40L以上)は現実的ではありません。

→ 荷物の重さの目安:5〜7kg以内が理想。

身近なところでいうと、5kgのお米+2Lのペットボトル1本程度の重さですね。これを手で持つのは大変だけれど、リュックだと意外にいけるんです。

 

2.必要なものだけを厳選しやすい

リュックが大きすぎると「あれもこれも」と詰め込みがちですが、30L以内にすることで、本当に必要なものだけに絞りやすくなります。

 

3.自宅に置きやすく、取り出しやすい

20〜30Lのリュックなら、玄関や寝室の隅にも置きやすく、すぐに背負えるのがメリットです。

 

4.リュックの素材は燃えにくく防水性のあるものを

リュックを購入する際に注意する点としては、素材に注目することが挙げられます。近所で火災が発生している、あるいは雨が降っているなど、避難する際の状況を考えると、「燃えにくい素材」であることと、「防水性があること」が最低条件です。

これらの条件を満たしているのであれば、一般的に販売されているリュックでも大丈夫。

 

5.リュックの見た目にも注意!

防災リュックというと、「非常持ち出し袋」と書かれたシルバーのリュックが一般的です。また、女性用として販売されているセットの場合、ひと目で女性物とわかるピンクなどのカラフルなリュックが用意されている場合があります。

しかし、これらの防災リュックは、避難所でトラブルに巻き込まれる原因にもなるといわれています。

着の身着のまま避難してきた人から「備蓄品を分けて」といわれたり、女性ということで狙われたりするリスクがあるのだそう。

無用なトラブルを避けるためには、黒や紺など地味な見た目のリュックにするのも一つの方法です。

 

まとめ:防災リュックは自分にちょうどいいサイズを選ぶことが重要

いまや防災リュックは実店舗だけではなく、さまざまなショッピングサイトでも販売されています。種類が豊富なだけに、どれを選べば良いのか悩むことも多いと思います。

そこで想像してほしいのは、防災リュックが必要となる場面です。地震や火事、大雨などの災害が発生した際に、背負って避難できることを前提に選びましょう。

今回、リュックそのものの選び方として5つのポイントを紹介しました。ぜひ、あなたが防災リュックを選ぶ際の、ご参考にしてください。

 

防災リュックの中身については、こちらの記事で紹介しています。

【防災リュックの中身】最低限そろえたい基本の備えと女性の安心アイデア

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