命を守る行動とは?~いざというとき、あなた自身を守るために~

命を守る行動とは?

「命を守る行動をとってください」

大雨や台風のニュースで、よく聞く言葉ですね。

でも、実際にそのとき、“どうすればいいの?” と戸惑ったことはありませんか?

 

今回は、「命を守る行動」とは具体的にどんなことか、そして私たちアラ還世代の女性が日ごろから意識しておきたいポイントについて、わかりやすくお伝えします。

 

命を守る行動とは?

「命を守る行動」とは、災害が迫ったときに自分の命を危険から遠ざけるための具体的な行動のこと。たとえば次のような行動があてはまります。

  • 避難指示が出たら…
    → 危険な場所(川沿い・崖の近く・アパートの1階など)にいる場合は速やかに避難する
  • 夜間や雨風が強くて移動が危険なとき…
    → 無理に外に出ず、自宅の2階など安全な場所に移動する(これを垂直避難といいます)
  • すぐに避難できない場合…
    → 家の中で少しでも安全な部屋に移る、懐中電灯を用意する、靴をはいておく

 

命を守る行動チェックリスト

災害時、慌てないために今からできることを紹介します。

【事前準備 編】

災害が来る前に、チェックしておきましょう

自宅の近くの避難所の場所とルートを把握している

徒歩で避難できる距離かどうか、実際に歩いてみた

ハザードマップを確認した(洪水・土砂災害など)

家族や親しい人と「いざというときの連絡方法・集合場所」を話し合った

防災バッグや防災ポーチを準備してある

持病の薬やメガネ、保険証のコピーを防災バッグに入れている

モバイルバッテリーを充電してある(定期的に確認)

 

【発令時の行動 編】

警報や避難情報が出たら、以下を参考に行動を!

「避難レベル3(高齢者等避難)」が出たらすぐに避難を開始する

夜間や外出困難な場合は、自宅の2階や山側から遠い部屋に移動する

懐中電灯やヘルメット・靴を手元に置いておく

停電に備え、冷蔵庫を最小限に開ける意識を持つ

情報はテレビ・ラジオ・スマホアプリで複数チェック

 

【避難時の持ち物 編】

「これだけは持って出たい」必須アイテム

飲み物と軽食(ゼリー飲料・飴など)

薬・お薬手帳・保険証コピー

携帯電話と充電器

現金(小銭を含む)

生理用品・ウェットティッシュ・簡易トイレ

手ぬぐいやタオル・マスク・メガネ・耳栓など

防災リュックを用意している人は、それを持って避難するとよいでしょう。

 

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「命を守る行動」は人によって違う!

大切なのは、「自分や家族にとっての命を守る行動」を事前に考えておくことです。

たとえば──

 

・ご高齢の親と同居している方:早めに車で安全な場所へ避難できる準備を

・足腰が不安な方:避難先よりも自宅の安全な部屋への移動を想定しておく

・ペットがいる方:同行避難ができる避難所を調べておく

 

私の場合、避難場所や避難所までは歩いて行ける距離なのですが、片足麻痺の母がいるため車で避難することになります。その際は車に乗り込むまでの時間も考慮して、早めに避難準備をする必要があります。

 

つまり、「命を守る行動=一律の避難」ではなく、状況に応じた最善の選択をすることなんですね。

 

アラ還世代の女性が気をつけたい3つのこと

① 「避難レベル3(高齢者等避難)」で行動開始!

「高齢者等避難」と聞いて「私はまだ高齢者じゃないわ!」と言いたくなる気持ちはわかります。

しかし、20代・30代の頃と比べれば体力も低下しているでしょうし、歩く速度も遅くなっているでしょう。「まだ大丈夫」は禁物です。私たちは“早めの避難”が命を守ります。「ちょっと早すぎるかな?」くらいがちょうどいいのです。

 

② 歩いて避難できる範囲を事前に確認する

夜間や雨の中での徒歩移動は思った以上に大変。昼間のうちに近所の避難場所・避難所まで実際に歩いてみるのがおすすめです。

 

③ 普段から「何かあったらココへ」と家族と話しておく

携帯電話やスマートフォンが使えない状況を想定して、集合場所や連絡方法を確認しておきましょう。いざ避難が必要となった時に慌てなくて済むように、日頃から準備しておくとよいですね。

 

おわりに:備えは「不安を減らす力」になる

災害時は「何をすればいいかわからない」ことが、一番の恐怖かもしれません。でも、「命を守る行動とは何か」を知っておくだけで、行動に移しやすくなります。

誰かを助けるためにも、まずは自分自身を守ること。それが、「命を守る行動」の第一歩です。

必要な行動がわかったら、チェックリストを作る、防災リュックを用意するなど、次の行動へ移りましょう。

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