雨と避難レベルの関係|どこまで来たら避難すべき?

雨の避難レベル

ここ数年、天気の急変が増えているように感じませんか?

梅雨や台風の季節になると、テレビやスマートフォンから「大雨による避難レベル◯」という情報が流れてきます。でも、「雨の避難レベルっていくつが危険なの?」「どこに避難したらいいの?」と戸惑う方も多いのではないでしょうか。

今回は、雨の「避難レベル」について知っておきたいこと、特にアラ還世代の女性が気をつけたいポイントも交えて、わかりやすくお伝えします。

 

「雨による避難レベル」ってなに?

雨による避難レベルは、災害の危険度に応じて自治体が出す避難情報のこと。数字が大きいほど危険度が高まります。全部で5段階ありますが、私たちが特に気にすべきは「レベル3」から。

避難レベル 意味 行動の目安
レベル1 早期注意情報 気象の変化に注意しはじめる
レベル2 大雨・洪水注意報 避難に備えて行動を確認する
レベル3 高齢者等避難 高齢者や障がいのある人は避難開始!
レベル4 避難指示 全員が安全な場所に避難を!
レベル5 緊急安全確保 命を守る最終手段!すぐに身を守る行動を

特に私たちの年代になると、レベル3なら「まだ大丈夫」と思ってしまいがちですが、「高齢者等避難」は自分たちのための合図。天気がひどくなる前に、安全な場所へ移動することが大切です。

 

 

警報・注意報が出る目安の雨量(気象庁基準)

警報や注意報は、1時間あたりの雨量を目安に出されます。(※表を作成)

種類 1時間あたりの雨量の目安 状況のイメージ
大雨注意報 約20〜30mm以上 道路が川のようになる。小さな崖崩れが起こる恐れ。
大雨警報 約50mm以上

(または累積100mm以上)

中小河川が増水、住宅に浸水の恐れ。
土砂災害警戒情報 雨量+地盤の緩み 山やがけに近い場所は特に危険。避難が必要な状況も。

※基準は地域の地形や地盤によって異なるため、あくまで目安です。

 

 

避難情報「高齢者等避難」が出る目安とは?

雨による避難レベルでいえば、「高齢者等避難(避難レベル3)」は、「これ以上雨が降ると危険」という段階で、市町村が気象台の警報・情報+地元の状況(川の増水、地盤の緩みなど)を見て判断し、発令します。

ポイント:「雨=避難レベル」ではなく、「雨+地域の危険度」で決まる

 

雨による避難情報の背景にある気象の目安(例):

・1時間に30mm以上の強い雨が続く

・24時間で100mm以上の雨が降っている、または見込まれる

・土砂災害警戒情報が出た川の水位が「避難判断水位」に達した

 

 

雨量による体感の目安

1時間あたりの雨量は〇〇mmといわれても、ピンときませんよね?

そこで、体感の目安を紹介します。

雨量(1時間あたり) 体感・影響の目安
10〜20mm ザーザー降り。傘を差していても濡れる。
30〜50mm バケツをひっくり返したような雨。側溝があふれる。車の運転は危険。
50〜80mm 道路が冠水しやすい。非常に危険な状況。
80mm以上 命にかかわる豪雨。すぐに安全な場所へ避難を!

【雨量体験】雨の強さってピンとくる?時間雨量10mm~100mmを体験【体験してみた】

 

 

雨の日の避難で気をつけたい3つのこと

雨による被害を防ぐためにも、次の3つのことに注意しましょう。

水のたまり方に注意!

長時間雨が降っていなくても、近くに川や用水路がある場所は要注意。特に夜間の雨は、暗くて水かさが分かりづらく、避難する際に転倒や流される危険があります。

 

情報源は複数チェックを

テレビだけでなく、スマートフォンのアプリなどを使うと、地域の避難情報がリアルタイムで確認できます。使い方に不安があれば、お子さんや近所の方に一度聞いてみるのもよいでしょう。

 

避難先は事前に確認

自宅から避難所までのルート、どんな場所か(段差が多い、階段しかないなど)、家族との連絡手段などは雨が降る前にチェックしておきましょう。

 

<おすすめ防災アプリ5選>

NHKニュース防災

NHKが発信している災害情報が確認できるアプリで、地震や大雨、津波など幅広い災害情報が収集できます。信頼性が高いうえ、プッシュ通知機能をオンにすれば即座に情報が入手できます。

 

ウェザーニュース

ウェザーニュース社が提供するお天気アプリですが、災害や避難情報も幅広く網羅しています。各種レーダーや24時間ライブ、ユーザー投稿など、情報の幅広さも特徴です。

 

Yahoo!防災速報

Yahoo! JAPANが提供しているアプリで、地震や豪雨、土砂災害、津波など、総合的な防災情報が収集できます。公の機関や自治体が発信する信頼性の高い情報を使っているので安心です。

 

特務機関NERV防災

情報の速報性に強みを持っている防災アプリです。利用者の現在地や登録地点に基づき最適化して配信するサービスが特徴で、使いやすさにも優れています。

 

キキクル

気象庁が提供しているサービスで、大雨による土砂災害や浸水、洪水などの危険度を確認できます。

メールによる通知サービスはこちら

アプリはこちら

 

 

雨の避難レベルが3になった!特に女性が気をつけたいポイント

雨の避難レベルが3になったら、次の3つに気をつけて避難しましょう。

荷物はコンパクトに、両手が使えるように

雨の中の避難は滑りやすく、片手がふさがっていると危険です。リュック型の防災バッグや防災ポーチを準備しておくと安心。

 

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足元と服装にも工夫を

長靴は滑りやすいタイプもあるうえ、水が入ってしまうと重くなって歩きづらいというデメリットがあります。そのため、足元は底がすべりにくい防水スニーカーがおすすめ。服装はスカートよりも動きやすいパンツスタイルが安全です。

 

体調が不安なときは、無理に動かない選択肢も

体調が悪いときは、避難がかえってリスクになることもあります。「在宅避難」や「近所の知人宅に一時避難」など、柔軟な備えを考えておきましょう。

 

 

まとめ:雨による避難レベルが3になったら迷わず避難を!

雨による避難レベルは、「自分の命を守る行動の目安」。レベル3が出たら、「今なら間に合う」と思って、迷わず一歩を踏み出すことが大切です。

 

雨の日は気が重くなりがちですが、備えがあれば少しは安心できます。無理なく、自分らしく、安全に。日ごろから小さな備えを重ねていきましょう。

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